北竿は、家族向けの必訪スポットです。塘后道ビーチは北竿空港の隣に位置し、もともとは塘岐村と後澳村を結んでいた砂州でした。極めて細かで白い砂は「砂糖砂」と表現されており、100メートル以上にわたる広がるビーチは大海原のよう。高潮の際、ビーチは没水し細い通路のみが残り、低潮の時は両側がゆっくりと砂地となって姿を現すこの「潮が高くなると道が消え、低くなると浜が現れる」という現象は希少な地形を形作ります。しかし、北竿空港の建設に伴う交通の利便性向上により、砂州を分断する形で道が建設されてしまいました。現在では昔話のようだった「沙連島(シャリアンドウ)」という景観は残らなくなりましたが、ここを訪れた際には、足を踏みしめるほど柔らかで涼しさを感じる砂の他にも、間近で航空機の離着陸を眺めることができる世界では超珍しい空港風景が味わえます。搭乗前に余裕を持って訪れるべきでしょう。
また、幻想的な「ブルートーツ(青い涙)」を間近から楽しめるのは北竿の見どころにもなります。毎年行われる馬祖ブルートーツ観光シーズンは3月~9月です。波が打ち寄せると、その中で青白い光がきらめく様子は、見事で心を惹きつけられます。波打ち際を歩きながら、足元には青い光が揺蕩い輝きを放ちます。「この美しい青い涙を見逃すわけにはいきません!期間は限られていますから!」