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金板境天後宮

2025-10-29
886-836-22336
14號
文化財的に豊かな寺院複合施設である巾幟媽祖宮(キンバン・チェン・チエンフウ・デン)は、1世紀以上にわたり、清・嘉慶(キヤーケン)時代に知られた海賊蔡乾(ツァイ・チエーン)によって、神仏の保護を祈願して建設されたと伝えられている。この廟は同・同治(トンチ)の時代に地元住民により修復され、1919年・1949年・1979年・1984年と4回にわたり大規模な修復が行われ、別称『鉄板天后宮(てつはんだいごくじんぐう)』と呼ばれる。伝統的な建築様式は、福建東(ミンドン)地方特有の曲線を持つ広栄(こうえい)屋根を保持し、彫刻された梁、塗り絵を施した柱などを備える。内部は福州杉(フウツーシン)を用いた構造で、「透鼓作(とうこさく)様式」に基づいて組まれている。柱、梁、桁(つわ)、肘木(ひじぼく)、破風(ほうふ)、台所(だいしょ)など、構造部材はあえてその形態を明らかに保つ。屋根は出檐(でえん)建築技法が採用されており、当初は板壁(ばんぺき)の前面を備え、長期的に木造構造を防風雨の被害から守るため後にせっせを壁体とした。 この寺社には媽祖殿(マツデン)のほか、陳勇将軍(チェン・ユウセングン)、湖光帝(コウコウディ)、臨水夫人(リンシュイフージン)、地祇(ちし)および竉神(リョウセン)などの神仏が鎮座している。神像や聖地の装飾は細部にわたる洗練された工芸性を誇る。この天后宮の最大の特色は、主な女神「天上聖母(テンジョウセイボ)」像が保持する優雅で繊細な姿である。これは他に例を見ない「天真娘」の造形として知られる珍しい像である。また、側の聖地は珍しい「寺内寺(じないじ)」の配置がとられ、落ち着かぬ簡素で高貴な雰囲気が漂っており、規模は小さいものの、その展望と海の絶景は他をも恐れぬ。 **中秋節・鉄板火塔祭(チンチュウジャツ・テツハンカッタツシツ)** 天后廟(テンフク)の前の広場は、日常的に地元の人々の集いの場として機能している。この場所では毎年中秋節に火塔の行事が営まれる。この火塔の祭りは福建東地方において百年以上の伝統を有するもので、現在では馬祖・仁愛村(マツ・ジンアイソン)に限ってこの文化が存続している。火塔の高さは約1~3メートルで、主に破片の瓦(かわら)で構築されており、上部に燃料を挿入するための切り口が設けられていた。中秋節に廃材を焼くこの行事によって感謝と崇敬を表現し、不運の除去と新たな始まりの象徴とする習慣が行われてきた。
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