古道沿いに歩いてゆくと、武武山の海音寺近くで「忘れていないで朱に入る」と刻まれた蒋介石氏の手書き石碑に行きつける。この四字熟語は戦場の軍民の士気を鼓舞するために用いられ、戦国時代に強兵を弱兵で打ち勝った斉国の田単の精神を模倣し、新たなチャンスを探求し進むように励ますものである。この石碑は崖伝い数十尺の高さに建てられ、金門を代表する有名な景勝地の一つである。現在では観光客が写真を撮るためによく訪れるスポットでもある。武武山は標高253メートルしかなく、難易度の異なるさまざまなハイキングコースがある。平坦で歩きやすい血丈路や蔡錯古道の他にも、登攀が必要なチャレンジングな斗門古道の人気も高い。頂上に到達すると、金門の美しい景色を一望できる。