指南宮の猫空親山歩道は、主に指南宮步道、大成殿步道及び茶展センター步道で構成されています。この步道は、指南宮を中心とする二格山系の西北側の猿山岳山上に位置し、猫空、樟湖及び二格山地区へ行く際には必ず通らなければならない場所です。指南宮猫空親山步道は、指南路三段33巷の石階段を上がり、指南宮步道、指南宮、凌霄宝殿、大成殿、大成殿步道、茶展センター步道などを経由する、親子で楽しめる親山健行コースです。
指南宮步道
指南宮步道は、随所に雅な石燈籠が並び、步道の入口の牌坊、途中の終南亭など、歩道が日据時代の昭和年間に建設されたことがうかがえます。日本の和風建築の特徴が色濃く残る、非常に古雅で貴重な歩道です。
約1200段の石階段は、登山者にとっては、一気に登り切るのは非常に難しいものがあります。しかし、階段が広々としているため、途中には休憩できる場所が多く、歩道の両側には、桜の木、香楠、大葉楠などの天然林が豊かで、古木が多く、座椅子が設置されている場所もあります。また、環境が静かで快適なため、登山や参拝、森林浴を楽しむのに最適なコースです。
大成殿步道
この步道はそれほど長くはありませんが、沿道には小石や松の木の栈道が交差しており、路傍には油桐の樹林が茂り、四月には油桐の花が咲き、五月には落英が風に舞い、詩情と絵のような美しさがあります。
茶展センター步道
茶展センター步道は、崖沿いに続く小径で、溪流、茶園、梯田などの景色を楽しむことができ、視野が広く、景観が豊かです。また、この步道には壺穴地形があり、溪谷の近くの猫空山谷地区では、樹林が次第に濃密になり、河床が急流によって侵食され、凹凸のある楕円形の洞穴が形成され、まるで猫の爪痕のように見えます。
古風が漂う場所
かつて環山公路が開通する前は、指南宮へ行くには、この1200段の石階段を登らなければなりませんでした。石階段は古雅で、幅も広く、百余段ごとに休憩できる場所があり、道路の両側には古風な石椅子が設置されています。そのため、登り切るのはそれほど難しいことではありませんでした。
老樹の傍らには、雅な石椅子が置かれ、一定の距離ごとに、成対の石燈籠が歩道の両側に並んでいます。これらの石燈籠は、窓があるものや、油燈を入れる小さな凹槽があるものなど、非常に独特の景観を呈しています。
森林浴を楽しむ
歩道の両側には古木が多く、終南亭から石階段を挟んで大きな涼亭までの間には、竹柏の大木が植えられており、まるで緑の回廊のようです。登山口の近くの分岐路には、香楠や大葉楠の天然林があり、100本の桜の木が植えられており、木柵山地区で最も桜の花が多く見られる場所です。
冬は桜を楽しみ、春は大成殿步道で「五月雪」を楽しみます。四、五月には油桐の花が咲き、落英が風に舞い、歩道に敷き詰められた碎石や枕木の上を歩くのは、非常にロマンチックです。また、この步道は松の木の栈道や竹林からなるため、夏でも涼しく、森林浴を楽しむには最適な場所です。
忘憂の山谷間
茶展センター步道も大成殿步道と同様に、短いながらも精緻なコースです。緑が豊かで、溪流、梯田、茶園などの景色を楽しむことができ、視野が広く、景観が豊かです。また、山崖に沿った小径は、曲がりくねっており、歩くのが楽しいコースです。
壺穴地形エリアの近くの樹林は次第に濃密になり、溪谷の下には、河床が急流によって侵食された凹凸のある楕円形の洞穴が形成され、まるで猫の爪痕のように見えます。この場所は「猫空」と呼ばれており、地元の人々に愛されている場所です。