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紅葉の煙突小屋

2019-11-01
886-3-8875306
花蓮縣瑞穗鄉溫泉路二段210巷
葉の乾燥小屋と言えば、多くの人が最初に思い浮かべるのは鳳林(ホウリン)だが、瑞秀(ズイシュウ)もかつて葉タバコの生産地だった。乾燥小屋で処理された葉タバコは、鳳林に売りに送られた。紅葉温泉を通る道沿い、コンビニの隣の細い路地を挟んだ向かいに、ひっそりと連なる葉の乾燥小屋が隠れている。黒い瓦は苔の層に覆われ、風化した赤レンガと板張りの壁は朽ちかけ、そこに描かれた新しい詩やアート作品が観る者に思索を促す。路地を散策すれば、旅人は瑞秀の葉タバコ産業の栄華を偲ぶことができる。日本統治時代、葉タバコは「緑の金」と呼ばれ、高価な現金作物だった。当初は日本人のみが葉の燻製を行う権限を持ち、地元の人々を雇って栽培・燻製させた。第二次世界大戦終結後、燻製・貯蔵に使われていた乾燥小屋は、地主から小作農に譲られたり、村長(現在の村長に相当)を務めた地元の名士によって分配された。現在、瑞秀に比較的よく残っている乾燥小屋はわずか14棟。放置が続いたものは屋根や換気用の主要構造がたわみ、荒廃の様相を呈している。歴史的建造物を鑑賞したい訪問者は、特に注意を払う必要がある。
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