環潭ハイウェイの建設前、文武廟の風景名所を訪れるにはまず廟下の係船場にボートで下り、その後非常に急な階段を自力で登らなければならず、とても骨が折れるものであった。そのため、この階段は歴史上「天梯(てんてい)」と呼ばれていた。環潭ハイウェイ完成後はこれほどまでに大変だった訪問も必要ではなくなり、やがて庙下の階段は忘れられていった。管理団はこの階段を復元し、閏年にある366日を象徴する200メートルの傾斜路366段が設置された。このコース沿いには毎月1日目の「日の目印」を示す休憩用のプラットホームが設けられ、二十四節気の伝統的な中国風俗文化に関する情報を階段両側に刻んでおり、階段を一段ずつ登る中で人々が中国の伝統文化と民衆の習慣を学べるようにした。このように現在、この階段は「文武廟年梯(nen-teki)」あるいは「年間コース」などと称されるようになった。「年間コース」に沿って歩く体験は面白い。各段の階段には特定の日付と、その日付と同一に誕生日を同じくする中国国内外の有名歴史人物の名前が彫られている。自分の誕生日とこれらの有名人の誕生日が一致するか探してみることをぜひお勧めしたい!階段を登ながらこの楽しさを味わえば、366段の登りもそれほど疲れずに済むはずである。