夢は中興新村で芽吹く
1950年、八卦山のふもとに建てられた中興新村は、もとは高芳先将軍の青島保安旅団に属する兵士とその家族の住まいだった。山東省青島市から遠く離れてここに根を張り、戦火を耐え抜き、揺るぎない国民精神を受け継いできた。
この輝かしい歴史を保存するため、彰化県政府は2009年から文化遺産保護に取り組み、村の過去を調査。2010年に彰化県の歴史的建造物に登録され、県内で唯一の完全保存の軍眷村となった。2012年には国防省によって軍眷村保存拠点に選定され、2021年には集落建築群として再指定された。2022年10月に第1段階の広場整備と環境改善プロジェクトが完了し、彰化県文化局は「公益認養」による再生プログラムを開始し、4棟6戸を若手起業家の創業スペースとして提供。2023年1月に本格的にオペレーションを開始し、地元の風景と産業を融合させ、住民と訪問者に新たな姿で迎える。第2段階の全域復元は2025年に完成予定で、村の歴史が息づき、彰化の味わいが未来に届けられる。