市長官邸は1940年に建てられました。建築物内には、和室に畳が敷かれ、西洋風の家具が配置され、現代美術館のような「和洋混合様式」を具備しています。1994年以前の歴代市長は、ほとんどがここに住んでいました。黄大洲市長が退任し移住した後は、誰も住んでいません。台北市文化局が設立されて以来、外部に営業を委託し、一般に開放され、文学・歴史・哲学を中心とした芸文の中心地となり、各種の芸文展覧会やイベントを開催し、芸文コースを設けて市民に学べるようにしています。
市長官邸には、芸文レストランが1か所、パフォーマンスホールが1か所、小型VIP会議室が1か所、和室講堂が1か所、生活芸術館が1か所、サンルーム書籍コーナーが1か所、そして約100坪の広大な前庭と後院の2つの露天広場があります。芸文レストランは人気のスポットで、天気の良い日は、露天席が満席になるほどです。名物はローストラムとドイツ風豚脚で、ほかにも市長官邸コースやビジネスランチがあり、味は豊富で変化に富み、ベジタリアン向けに野菜のオーブンライスも用意されており、心遣いが感じられます。サンルーム書籍コーナーは詩集専門店で、台北で唯一の詩集専門店です。みなさんもこの芸文空間に触れに来て、心を充実させてください。