桃園のリールビジョンギャラリーは、1936年に旧鉄道倉庫として建てられた建築遺構を利用して整備された。日本と西洋が融合した独特の建築様式を持ち、2016年に歴史建築に指定された。修復・再利用後、桃園の鉄道高架化とメトロ整備のビジョンをテーマに「リールビジョンギャラリー」として生まれ変わった。観光・教育・文化展示機能を一体に備え、1階には歴史・テクノロジー・ビジョン・マルチメディアインタラクティブゾーンを、2階には交通図書館を設置。多様な展示を通じて桃園の鉄道発展史を体感できる。敷地面積は約1,735平方メートル、本体建物は約722平方メートル。展示では、桃園の早期軽軌システム(例:大嵙崁軌道株式会社が桃園博愛路から介壽路経由で大渓へ敷設した軽軌)や、現在のメトロ茶色線が旧桃園—新荘間の軽軌ルートを引き継いでいることなどを紹介。台湾全体の鉄道系統の歴史的展示も併設。桃園駅の原型や、旧写真から再現した1:1木製旧桃園駅模型が置かれ、伝統駅舎の風格を再現。運転士シミュレーター、モジュール式まちづくり、レールシアターなどの体験コーナーもあり、ミニ列車に乗って桃園が計画する6つの将来鉄道システムを巡り、桃園の鉄道発展を深く学べる。(画像・文:大衆捷運工程局)