済南教会は英国のゴシック様式を模した建物で、ヨーロッパの教会特有の雰囲気を強く持っています。特に窓の部分が特徴的で、大きな窓や石窓の装飾が多種多様にあります。大門上部の大型のステインドグラス尖拱窓やその両側の二重尖拱窓、三重尖拱窓などは、石塊を用いて枠を装飾しています。また、石材を用いて現代の百葉窗のような羽板窓を採用し、遮光や通風の機能だけでなく、外観にも独自の風味を加えています。大門はアーチを装飾に用いており、視覚的に強調感を増し、威厳感のある印象を与えます。
済南教会は現在、長老派教会に属しています。長老派教会は1865年5月に台湾に伝わりました。当時、日本統治時代に台湾に来ていた日本人の精神生活を充実させるため、宗教面でも整備されました。1916年、台湾の富豪である李春生的協力を得て、この教会が建てられました。この教会は1916年(大正5年)に日本人建築家である井手薰によって設計され、日本統治時代は日本人の専用礼拝堂として使用されました。90年以上の歴史を持ち、市指定の古跡です。台大医院近辺を歩く際は、ぜひ一度目に留めてみてください。