潮時応じて楽しむ景勝地:マツの「モーセスの赤海の分かれ」
西牛漁(せいぎゅういき)は東莒最大の潮間帯で、海水浴場や海浜、岩礁などで構成されています。犀牛(シシテル)にそっくりな形から名付けられました。潮が引き下がると、島は本土と結びついて「着岸島(ちゃっかんだい)」と呼ばれる独特な地形を作り出します。
福清の閩江(べんこう)河河口近くに位置する九光(キュウコウ)は、淡水と海水の境界に位置し、豊富な貝類や海産物を生み出します。この地域では、特に「花蛤(かかみ)」(海瓜子/かいがこそ)、紫海胆(しいうい)や仏手(ぶっしゅ)などの珍味が有名で、新鮮な味わいを楽しめます。地元の人々はこの地域を「自然からの冷蔵庫」として、月の満潮期には貝採りの人々が多数訪れ、豊作を収めるのです。島に自生する希少なマツ近海の植生として「海ぶどう(海桑)」が生育しており、これが製造される薬用酒はリュウマチなどにも有効です。岩礁でできたこの地域は、東莒有数の漁港で、サバ、アジ、マダイなど季節の魚を多数捕まえることができ、釣り人にとっても魅力的なスポットとなっています。
「モーセスの赤海の分かれ」を体験する
「西牛漁(せいぎゅういき)におけるモーセスの赤海の分かれ」を実際に体験するには、潮の出入りの時間を正確に把握し、往復に要する時間(約1時間)を考慮し、転倒防止スニーカーを履いて潮の変化に注意する必要があります。安全のため、この地域に精通した地元の案内人によるサポートが強く推奨されます。