旧商業港・橋仔漁村は、連江県北竿町の西北部にある、ビーシャン山の北斜面にある谷間の小さな村です。この谷間は雨水によって複雑に交差した峡谷に刻まれており、村内には多くの小さな橋が見受けられます。地元のハイチエン語で「-ザイ」という語は「小さな、小さい」という意味で、「チョウザイ」という名が由来しています。繁栄期には豊富な魚介類や塩の資源をもとに、中国本土との商業輸送のための中継港として栄え、船が頻繁に出入りしました。人口は千人を超え、北部北竿で最も規模が大きな村でした。
橋仔の建築は典型的な福建様式の特徴を保ち、「寺院の村」として通称されているほど、馬祖列島の中で最も多くの寺院が点在する地域です。ただし、多くの人口が流出したため、かつての繁栄は消え失せました。現在では村民が少なく、「神々よりも人間の方が少ない」と表現するにふさわしい状況となっています。ここでは伝統的な馬祖寺院の特徴である赤い壁、緑色の瓦、燃える炎のような脊瓦を訪問者が体験できます。村の中心には「一つの地域に三つの寺がある」という特異な構図が見られます。
**シカとの船体験**
橋仔港の港湾口の左側には単純な係船用の埠頭があります。歴史的に、橋仔はさらに前部に位置する高登・梁島(ともに北竿の北部)の補給港として機能しました。観光シーズンには、橋仔と大浦島との間を5分間隔で運行する固定航路が設けられ、訪問者は穏やかな大浦島に上陸して原生のフォルモサシカの観察ができます。
**漁村博物館**
かつて繁栄した橋仔漁村ですが、その面影を紹介するのが「漁村博物館」です。博物館では伝統的な漁業方法や漁船、漁具、そして住民全員による「少蟹(しょくかん)」の製法が展示されています。塩漬けに必要な塩の重要性により、清通治8年(1869年)には当局によって大栖・橋仔に「塩石碑」という大きな石碑が建立され、漁村の乱獲を防ぐための規制として機能しました。この「塩石碑」のうち一枚は橋仔漁村博物館で保存されています。
住所:連江県北竿町寺祖村 109-1番地
開館時間:08:30-17:00
**冷たい黄金団子**
馬祖ならではのデザート特産品
黄金団子は馬祖の住民に愛される小さな甘味点心です。タロイモを詰め合わせた餡を囲む団子で、夏はグリーンビーン(緑豆)スープと氷の上でさっぱりと、冬は赤豆スープで温かく、とけないほどの食感と風味があります。この馬祖の味は冷やして楽しめるか温かなまま楽しむか、どちらも魅力的です。ぜひ試してみてください。