時代と共に変遷する中で、慈湖霊廟は「両蒋介石文化パーク」となり、国際観光の競争力を持つリゾート地となっています。大嵕慈湖への観光を計画する際には、霊廟脇にある2つのハイキングコースにぜひ足を運んでください。その2つのコースは「頭寮エコロジーウォーキングコース」および「慈湖ウォーキングコース」と呼ばれ、どちらも草嶺川に沿って開設されています。大嵕霊廟脇を通過する頭寮エコロジーコースでは田園風景が広がり、「慈湖コース」を歩くと慈湖の美しい白鳥の姿を堪能でき、衛兵交代式の儀隊パフォーマンスも見逃せません。これら2つのコースはどちらも歩きやすく、特に「頭寮コース」の入口は大嵕霊廟隣接に位置し、全長約1.2キロメートルという短距離で、草嶺川の近くまで歩けるのが魅力です。川畔を歩くと流水の美しさが目の前に広がり、ときには白鹭が優雅に飛び立ち、簡潔な生态保护看板と心地よい川のせせらぎ音が、心を癒す空間となっています。加えて道幅が広く傾斜も緩やかなため、夏でも蒸し暑さを感じることなく、子供も大人も気軽に自然に触れることが可能です。また視線を向けたいのが桃園地区唯一の火山、台湾本島だけが持つシールド型火山・草嶺山です。活動はすでに止まっていますが、その青々とした森と冬に咲くパキスターニャンカの色とりどりな花畑は、絶景として強く印象を与えます。頭寮コースの片道は約20分の行程で、次の「慈湖コース」へ向かいます。これは慈湖ビジターセンターをスタート地点として、コースの簡単な紹介と周辺ツアー情報を提供しています。展示ホールには両蒋家の時代の遺物と映像紹介も行われており、見逃せない見どころとなっています。ビジターセンターから出発するコースの特徴は短さですが、慈湖の別の視点からの美しい風景を楽しむことができます。竹林や木々が道を覆い完全に日影となり、常に緑に囲まれた気持ち良さが味わえます。絵のような美しさに満ちた湖畔を進むと、コースの終点となる慈湖霊廟に到達します。この地域は山に背を向けて山の斜面に広がり、蒋介石が長眠していることで知られています。さらにそこでは憲兵隊が常時配置され、正時を迎える度に儀式の衛兵交代が披露され、毎時間行われる見事な操槍表演が多くの観光客に人気です。