翡翠ダムは、国内で初めて日本人自身が設計・施工した二方向曲がり変厚コンクリート製の大型アーチダムであり、ダムの高さは122.5mで、貯水量は曾文ダムに次ぐ。民国68年に着工し、民国76年に完成した。主に台北地域の水道水を供給し、発電も兼ねている。水源の水質保護のため観光・レクリエーションは開放しておらず、水域内では漁業および水上活動は禁止されている。
翡翠ダム内の水資源生態教育館は民国92年に設立され、環境教育の推進のため、翡翠ダム環境学習センターのソフト・ハード面の設備を絶えず改善してきた。ハード面では、民国105年に展示ホールの環境教育施設を再設計し、翡翠ダム及び水文流域模型展示エリア、グリーンエネルギー発電体験エリアなどを新設。民国109年には「翡翠ダムスマートガイドシステム」を構築し、翡翠ダム水域の仮想現実(VR)体験や新店渓流域のタッチ式インタラクティブウォールを整備。没入型プロジェクションとタッチ式インタラクティブ教材(映像・アニメ・解説文など)を通じて、新店溪全流域の情報を市民に伝える。また、翡翠ダム創意写真館を設置し、貴重な来館者が翡翠ダムの特色ある背景と記念撮影できるようにした。
ソフト面では、異なる年齢層に向けて、翡翠ダムの5つの特色(生態・グリーンエネルギー・歴史・安全・運用管理)に焦点を当て、3種類の環境教育カリキュラムを設計。どの年齢層の市民にもふさわしい内容を用意し、水を愛し、大切にし、守る理念を育成し、日常生活に落とし込めるよう促す。これにより水資源教育・環境教育の質を高め、環境教育の優良施所を目指す。
見学には事前に台北翡翠ダム水資源教育活動申込システムで申込・予約が必要(ここをクリック)