この場所を通りかかる人は、誰もが卤味を買って、友達を訪ね、一杯やる。まだ物足りないと思えば、店内に飛び込めば、麺類、水餃子、火鍋、炒め物、小皿料理と、何でも揃っている。夜更けともなると、「小龍飲食」は相変わらず明かりが眩しく、満員御礼、大いに盛り上がる。
民国55年から「小龍」は卤味で名を馳せた。家宝の老卤汁は、20年分のエキスをじっくりと煮詰め、特に香り豊かで甘み深い。豆干、昆布、牛筋、牛腸、烏賊など、3~4種の卤鍋にそれぞれの居場所を与え、気候の温湿度に応じて火加減を見極める。卤す量、卤汁の高さ、食材の食感と色合い、すべてを綿密に計算し、真の技なしでは成し得ない。「怪味鶏」もまた独壇場。生野菜ソースをかけた上に、40年の改良を重ねた辣椒油は複数の調合による新スタイルの怪味鶏。常連はこの怪味ソースが大好きで、麺やご飯にかけてもらうほど。「小龍」は多彩なメニューと独特の味わいで、古い客も新しい客も何度でも足を運ぶ。