本区農村文物館に足を踏み入れると、まるで時光トンネルに入ったかのようで、子どもの頃の純粋な時を再び体験し、豊かな人情味あふれる農業社会へと戻る気がします。本区農村文物館は民国79年末から準備を始め、主要新聞で情報を発信し、各里の事務所や農事小組長に広報してもらうことで、農友からの熱烈な反響を得ました。貴重で希少、保存価値の高い伝統農具や昔の農村生活用品を提供していただき、時にはアンティーク級の文物まで無償で寄贈いただいたことに、私たちは深く感動しました。これら保存状態の良い農具と日用品は、私たち先祖の卓越した知恵と手間暇を惜しまない創造精神を物語っています。民国80年6月に、農村文物館は無事に設立され、総面積は270平方メートル。熱心な人々152名が無償で農村文物と生活用品を1104点寄贈しました。用途と伝統習慣に応じて、製造用具、生活用具、大ホール用品、農業副業ツール、寝室用品、漁具、台所用品、食堂用品、整地農具、種まき農具、耕耘除草農具、収穫農具、輸送ツール、灌漑ツール、薬草用具など17種類に分けて展示しています。内容は、昔の農村文化の進化を十分に表現しており、後代の子孫や訪問貴賓が文物館に足を踏み入れた瞬間、まるで時光トンネルに入ったかのように感じさせます。祖先の勤勉な耕作と社会への貢献を敬い、農業発展のために注いだ血と汗が自然に湧き上がり、古今の農具と生活用品の進化史を照らし合わせる機会ともなっています。