烏来新店客運總站のそばに位置する烏来吊橋は南勢川にかかり、全長105メートル。3階建ての橋脚には伝統的なアタイヤル族のトーテムが飾られている。観光用の吊橋にしては珍しく、橋板に上がるには3階まで登らなければならず、そこから烏来渓谷を一望できる。北側には赤い観光アーチ橋、南側には南勢川と桶後川の合流点や露天風景の温泉が広がり、南勢川の荘厳な川景を一画に収める。
日治時代、日本人は烏来発電所の下流に烏来南勢吊橋を架け、発電用の取水堰を築いたが、現在は姿を消している。その場所に2010年12月、現在の観光用吊橋が完成し、訪れる人々にゆったりとした散策と雄大な渓谷の眺望を提供している。
烏来吊橋を渡った先、徒歩6分で烏来老街に到着。老街を散策し、郷土料理を味わうほか、ランシェン橋のナイトライトショーも見逃せない。2019年に架けられたランシェン橋は南勢川を渡り、烏来老街と温泉街を結ぶ。毎週金・土・日の18:30〜20:30(毎時)、昼間の湖緑色の橋が万華鏡のような色彩に変わり、烏来の夜の名所となる。昼間は橋両端の「透明ガラス展望台」から9メートルの高さで眼下に奔流する南勢川を直視し、息をのむ迫力を味わえる。