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卯澳の石造りの古い民家建築

2025-09-24
886-2-24941601
卯澳(ぼうおう)の石造りの民家は「その場で調達する」の好例で、石材は海岸の砂岩、屋架は裏山の竹材、屋根はかつては野生の茅で葺かれていた。卯澳の石造り民家は大きく三つのタイプに分けられる。第一は「一條龍(いちりゅうりゅう)」と呼ばれる乱石積みで、最も一般的で経済的な方法である。壁面は大きさのそろった自然の玉石や大雑把に打ち割った石を積み上げた荒々しい美しさがある。第二は「單伸手(たんしんしゅ)」と呼ばれる水平積みで、石を高さをそろえた石条に打ち割り、一層ずつ水平に重ねた整然とした壁面になる。第三は三合院式の「人字積み」の建築で、技術・強度・費用ともに高く、加工されて長さが等しい石を約45度に斜めに重ね、「人」の字のように漆喰目が曲がりくねって特徴的である。
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