近年、彰化の交通にとって重要な存在となった二つのランドマークは、員林駅と台湾高速鉄道(THSR)彰化駅である。設計規模と認知度の観点から見ると、とりわけTHSR彰化駅が注目に値する。当駅は建築家・姚仁喜による設計で、コンセプトは「黄金級グリーンビルディング」であり、地元産業の精神を体現している。デザインモチーフは「田」という漢字で、花と日光がデザインシグネチャーの要素として採用され、地元の植物のイメージを現代のハイテク鉄道ターミナルに取り込もうと試みている。
駅舎内部は、天井まで届く大窓とインテリアランドスケープが、夜間照明と建物のシルエットと絶妙に交差する視覚効果を生み出す。2016年4月には、アメリカの建築プラットフォームArchitizerが主催するA+ Architecture AwardsのStation部門で「Popular Choice Award」を受賞し、田中町にとって欠かせないランドマークとなっている。