新北市中和区の南勢角(ナンシージャオ)MRT駅の近くには、台湾で最も多様な南洋料理のグルメ街・華新街(ホアシンジエ)があります。通称「ビルマ街」と呼ばれ、雲南からミャンマー・タイへ移住した軍隊の後裔や、経済的理由で台湾へ移住したミャンマー華僑が多く集まっています。そのため、料理には雲南とミャンマーの調理法が受け継がれ、味も特に本格的です。
台湾最大のミャンマー華人居住地である華新街は、ミャンマー系華僑が台湾で最も多く暮らす場所でもあり、数十年の発展を経て台湾最大の東南アジア文化コミュニティへと成長しました。多様な南洋グルメだけでなく、年に一度の泼水節(ソンクラーン)もここで開催され、街並みの看板は中国語とミャンマー語が並び、台湾初の東南アジア主题書店「燦爛時光(さんらんじこう)」も生まれました。
本場の南洋家庭料理を味わう
華新街のレストランはほとんどがミャンマー、雲南、タイ、インド風の屋台料理です。飾り気のない店構えながら、正統派の南洋スナックが味わえます。ババス(春雨)、ココナツチキン、魚のスープ麺、カレーチキン、辛いフェヌグリーン、鶏そぼろ拌麺、エンドウ豆の揚げパンなど、台湾の他の場所ではなかなか食べられない味です。台湾各地に散らばる華僑たちも、ふるさとの味を求めてわざわざここへ足を運び、郷愁を癒しています。