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新庄公有市場の名物と言えば、絶対に外せないのが「阿寶燒き鳥」――市場1階で50年以上にわたり焼き鳥を売り続ける老舗である。女主人の李寶貴さんは、日本統治時代から新庄老街に名を轟かせた「東寶食堂」の2代目。伝統スタイルの焼き鳥は、週末には数百羽を売り切り、旧正月のピーク時には500羽を記録するなど、新庄住民の深い愛情を証明している。阿寶の焼き鳥は独特の製法を誇る：朝引きの温体鶏を丁寧に洗い、自家製の秘伝タレで味をしみこませ、伝統の竈（かまど）に吊るして強火で焼く。皮は黄金色に輝き、肉はふっくらとジューシー。言い表せない旨味と昔ながらの味わいは、遠方から足を運ぶ老舗グルメを惹きつけ、帰りには何羽もまとめ買いして、何度も繰り返し味わうのが常となっている。