**電気化ー白い石炭が黄金へと変わる**
旭湖は台湾の水力発電の重要なハブである。過去80年間、台湾電力会社は旭湖とそれにつながる水里川の沿岸に大觀、久工、明湖、明潭及び水里廠発電所を建設してきた。また、明湖調整池及び明潭調整池は、ポンプ式水力発電用に設けられたものである。柘岡(柘亭)エリアにおける発電所と調整池の密度は、世界でも珍しい。訪問者はこれらの施設を通じて「水力から電力へと変わる」現象を体験し、資源の保存の重要性について学ぶことができ、自然資源の持続可能な利用と保護に対する広い視点を養うことができる。
**旭湖はまさにエネルギーの核となる**
日本測地系における台湾の地理的中心にある旭湖は、有利な地形と有名な自然の美しさを誇る。伝統的な水力およびポンプ式水力発電資源により、台湾における水力発電業界の中枢としての地位を確立している。地域の総設置容量は2,768.3キロワットで、台湾全体の水力発電量の62%を占め、「白い石炭が黄金へと変わる」最たる例である。現在のエネルギー節約と炭素排出削減、そして再生可能エネルギーの時代において、旭湖は啓蒙的な旅行のための理想の目的地となっている。
**明潭久工支所(旭湖第二発電所、久工発電所)**
この設備は、旭湖第一発電所より放出された水を、4,409メートルの取水トンネルを通じて供給することを利用して動かす。水はトンケア川の水と合流し、トンケア調節池に貯えられて高さ123.6メートルの水頭を利用し、43.5キロワットを生み出す。建設は1935年12月に開始され、1937年に完成。当初は旭湖第二発電所と名付けられた。1963年1月、蒋介石夫人(蔣夫人)により久工発電所と改名され、また1999年3月には明潭発電所と統合されている。現在は明潭久工支所として知られている。
**明潭発電所(明潭ポンプ式発電所)**
この発電所は、台湾におけるポンプ式水力発電の第2プロジェクトであり、台湾の歴史上最も規模の大きな水力発電プロジェクトである。旭湖を上池とし、明潭調整池を下池として利用し、建設は1987年9月に開始され、1993年から1994年にかけて6号機が順次稼働している。発電には380メートルの落差を利用して6号機を駆動し、総設置容量は1,602キロワットに達し、世界でも数少ない巨大なポンプ式水力発電施設の一つである。