台湾は日本による半世紀の統治を受け、その影響で料理の技法に日本の要素が色濃く残っている。台湾人は自らの習慣や地元の食材を加えて「混血台湾料理」へと変化させ、「三味食堂」のような庶民的な日本料理店もその一例だ。たとえば刺身は、日本では薄く切るのが一般的だが、ここでは「大きさ重視」の美学に従い、長くて厚い切り方がなされる。鮮度も甘みも十分で評判が高い。にぎり寿司も、ふんわりしながらしっかりとした食感のシャリに新鮮な刺身を載せ、わさびをひと塩、甘めの醤油膏を塗って仕上げる。その力強さは、まさに濃厚な「台客スタイル」を感じさせる。