恋々蚵仔寮
梓官区漁業協同組合販売センター隣、田爸爸こと孫基興が「蚵仔寮田媽媽海産レストラン」を営む。蚵仔寮漁港に近く、客は魚市場を見て回り、お土産を買い、夕日を楽しんだあと、新鮮な海の幸を存分に味わえる場所がある。
孫基興は高級ホテルのエグゼクティブシェフの光環を捨て、漁村のママたちと夢を叶える。魚市場で値段をつけて魚を買い、レストランでは客と交流しながら、「新鮮でリーズナブル」をモットーにしている。「食べ物を作るには三つ大事なことがある。食材の新鮮さ、丁寧な調理、まるで家族のために作るような気持ちだ」と彼は語る。
レストランの海産物の90%は蚵仔寮漁港から。蚵仔寮漁港は沿岸漁業で、漁船は深夜に出港し、正午に戻る。毎日12時と16時に漁船が入港し、孫基興は市場で競り買い。市場からレストランまで歩いて5分以内とフードマイルは極めて短く、市場横には小規模農家のマーケットもあり、海産物も野菜も旬の新鮮さと自然の甘みを味わえる。
メニューに載る魚種は四季を通じて供給され、入口の冷凍庫にはその日の旬の水揚げが並び、客の好みや人数に合わせてアレンジする。孫基興が最も誇る「花雕活鮮蝦」は伝統的な焼酒蝦にヒントを得て、茹でた白エビを酒に一日半漬け込むことで、身が引き締まり香りも豊かになる。
「白切小卷」は五味ソースやニンニクソースで、素材そのままの新鮮さを味わうのが一番。具だくさんの「炸魩仔魚」や「豆醬煮魟魚」はメニューには載っていない特別料理。冬至前後はウチノメジナ料理を楽しめる絶好のタイミングだ!