外来文化が次々と移り変わる中で、「老台北」は時間とともに味わいを増し、市場からますます注目されています。「老萬昌內衣(ラオワンチャン)」は、艋舺(モンガ)アパレル商店街で台湾のクラシックな部屋着を専門に扱う老舗で、創業から40年以上が経過しました。2代目が経営を引き継いでも「台湾製」にこだわり、部屋着から「安心」を強調するベビー服まで、どれもロングセラー。良い品質に惚れ込んだ常連が何度もリピートし、顔見知り同士が紹介して来店するほどです。
老萬昌は1971年に創業し、もとは肌着を売り出したのが始まりでした。やがてリーズナブルで品質の良いベビー服を扱うことで名前を広げました。2代目の裴志鵬(ペイ・ジーポン)さんは17歳から店を手伝い、今年で35年以上が経過。かつて老萬昌のベビー服を着て育った子どもたちは大人になり、結婚・出産して、また自分の子ども用に老萬昌へ戻って来ます。品質・価格ともに一定レベルを保ち続けているからこそ、常連が絶えないのです。
店内商品の約80%は台湾で生産。素材の良さと丁寧な縫製が最大の特徴です。ベビー服はバリエーション豊富で、親御さんの選択肢を広げます。大人用も素材の種類が多く、きっと気に入る部屋着が見つかります。裴店主は「商売は信用がすべて」と語ります。生産地から生地の質、そして納得の価格まで──それがお客様への約束であり、老萬昌が何度でも足を運んでいただける理由です。