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ルクイ（クク）ピン古道は、かつて北海岸の小さな村と台北を結んでいた山越えの小径です。万里から中福里経由で柑腳（カンジアオ）村へ入り、分岐を過ぎて大坪小学校へ向かい、標識に従って校舎の右を通り抜けます。バス停を左折すると、紫蘇畑に囲まれた登山口に着きます。側溝沿いの細い道を進むと、古い民家が点在します。すぐに土地公の祠に到着。ここは既に陽明山国立公園内です。小さな水路に沿って進めば、せせらぐ水、明るい風景、檜の林立が森林浴にぴったりです。前方に分岐があります。上部ルートはルクイ（クク）ピン口へと尾根に登り、傾斜はほぼ70度。枝やロープで登れるが、体力に自信のない人には無理。下部ルートは上ルクイへ向かい、かつては石積みの棚田だった段々畑を横切り、今は休耕して緑の柔らかい道が続きます。ルクイピン山頂は山々に抱かれ、周囲は灌木と花、中央はゴルフフェアウェイのような草原で、霞が漂います。はしご状の草原は北国情緒。牛が放牧され、柑腳から大嶺頂、台北への近道です。道沿いには数十メートルにわたる「牛の壁」と呼ばれる林帯が尾根上り、左へは擎天崗へと続きます。ルートは生態保護区域に含まれるため、事前に公園本部への申請が必要です。