昭和10年(1935)に発生した地震災後に再修復された当時、全体としての廟宇建築は、元々の閩南式寺院の建築様式と形態をある程度保持していました。廟は北向きで南を向き、三川殿・拜殿・正殿の配置は整然としており、建築基盤がやや狭いため拜殿が延伸し三川殿と接続されるという特異な構造になっています。三川殿の正面はまだ木造で、硬山式の建築であり、大木構造の形態は典雅で、瓜筒(おおきい円柱)の形状は優雅です。これは泉派の作法であり、線条は流麗で簡潔で、細部の装飾は素朴で清楚で、地方の職人技術の伝統的風貌を完全に露呈しています。沿岸の強い東南季風を避けるため、真武宮の建築全体は低めに設計され、独特で落ち着いた雰囲気を演出しており、結果として伝統的廟宇の原貌を完全に保全し、梧棲老街の貴重な文化遺産となっています。文字出典:臺中市文化資產處