本山鉱体は金瓜石における主要な金鉱山地域である。1893年(光緒19年)、探鉱者たちが基隆川で砂金を淘り、侯硐から上流へさかのぼって九份小金瓜の露頭を発見した。翌年5月には、大きな金瓜の金瓜石露頭が発見され、露出した岩が金の瓢箪に似ていたことから「金瓜石」と命名された。本山鉱脈は、大きな金瓜の山頂にある標高600mから海面下130mまで垂直に延び、狭まることはない。金の品位は鉱脈全体で均一で、鉱体は局所的に幅100mを超え、最長の鉱脈は2km以上に達し、短いものでも数百mに及ぶ。これは金瓜石地域で最も重要な金鉱床である。金のほかに、本山露頭は1904年4月にエナルジャイトを産出し、この鉱物は本山の3番坑道で発見された。金瓜石のピークかつては標高660mあったが、一世紀にわたる採掘により106m低下し、3番坑道のレベル(標高約500m)となった。露天掘りのおかげで、地質は見事に露出しており、できあがった屋外の教室となっている。