古い住宅地の路地にひっそりとありながら、グルメや常連客が朝早くから席を取りに来る。名物はルーロー飯とコンロー飯で、皮付きの豚肉を角切りにし、脂身を多めにして迪化街の老舗「鬼女神(キウシェン)」醤油で丁寧に煮込む。味は濃厚ながら塩味を抑え、ほんのり甘くシャキシャキとした酸菜と一緒に食べればあっさりとできる。台湾人はご飯に汁物を添えるのが好きで、ここの排骨酥(スペアリブの揚げ煮)スープは人気。大根と揚げた排骨を別鍋で仕上げ、注文が入ってから一緒に器に盛り、大根のシャキッと感と排骨のジューシーな甘みを保っている。もっと贅沢にしたい場合は、ゆで烏賊、紅焼赤身肉、煮込みタケノコ、煮込み大根などのおかずもあり、シンプルで素朴な昔ながらの味は何度でも食べたくなる。