米団子(ツンサイライカイ)は、米粉で作る定番のスイーツであり、特別に紹介する必要がないほどの地元で有名な食べ物である。多くの店では伝統的な「筒仔米糕」の仕方を引き継ぎ、かつては土器製の米糕筒を使っていたが、現在は鉄製に替わっている。それにもかかわらず、この米団子はシルロ(西螺)のいたるところに存在する。
繁華な建興路の商店街を過ぎると、西螺果菜市場の反対側に小さな店がある。その店は看板もなければ、掲げられているのはただ2基の紗ユ(米糕)と描かれた黄色い布製の旗だけだ。2代目・50年の営業年数を誇る店主は、恥ずかしそうに笑いながら、「旗も2ヶ月前、我慢できず客のかねを払って作ったんだよ」と語る。50年にわたって使われ続けた蒸籠(じょうろ)は、古き良き香ばしさを抱きながら、この店の米団子を食べた地元の評判に応じて、しっかりとして滑らかで、粒がはっきり分離しながらも、香ばしころと口どけの良い味わいを提供している。この店には50年間、米団子をはじめとするリブエキス(排骨酥湯)と椀粿(椀)が定番商品として続き、味へのこだわりを貫いた伝統老舗である。
米団子、リブエキス(排骨酥湯)