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竜潭と楊梅の境目に位置する母姑（ムーグー）山は、幻想的で魅惑的な夜景で知られ、長年桃園観光の人気スポットである。標高390メートルに聳え、山容が女性の乳房に似ていることから、地元の客家（ハッカ）住民に独特の名前を付けられた。夜景のきらめく灯りを愛でるもよし、昼間の茶畑を眺めるもよし、母姑山は訪れる人に忘れられない印象を残す。楊銅（ヤントン）道路沿いに軒を連ねるパノラマ店では、客家料理、創作スイーツ、自然派素食、コーヒーや茶が提供され、母姑山の絶景を前にしたにぎわいが広がる。 大漢渓の曲がり角に位置する低標高の母姑山は、遮るもののない眺望を誇る。竜潭全域、大漢渓の平原、さらに観音、中壢、青埔、林口まで一望できる。視界が良好な日には、台北101ビルも見え、新年の花火を迎える絶好のポイントとしても人気だ。夕刻に金色の光が渓谷を染める様や、夜の帳が下りたときの華やかな灯りを、レストランで料理と共に楽めば、旅の価値は最大化する。 雨量が多く赤土が豊かな母姑山は、茶づくりに理想的な環境を備え、桃園の重要な茶産地である。山上にある富源製茶工場は、100年以上の歴史を持ち、18号紅茶、東方美人茶、柚子酸茶などが有名。特に、同工場の日本式緑茶は、有名ドリンクブランド「茶裏王」にも採用されている。茶摘み・茶もみ体験を交えた茶旅を計画すれば、母姑山を深く知る絶好のチャンスとなる。