国軍歴史文物館、簡称「軍史館」は、民国50年10月31日に落成・開館され、3階建てで、各フロアの総面積は約450坪です。建館の目的は、国軍各時代の文物や史料を陳列・展示することで、黄埔建軍の精神を広く知らせ、国民革命軍の東征・北伐・剿共・抗戦・戡乱・台湾建設などの各時代の栄光の歴史を顕彰し、現在の国軍の精強さと発展状況を紹介することで、国民の愛国心を高め、全民国防の意識を形成することを目的としています。
軍史館には3つのフロアと6つの陳列室があります。1号から3号陳列室では、1924年の黄埔建軍以来、東征・北伐・抗日・国共内戦など各時代を歴史順に陳列し、文物・写真・史料・档案・戦画など様々な資料を通じてその歴史を再現しています。4号陳列室は現代の国軍をテーマに、写真・模型・シーンなどを通じて陸・海・空軍の軍備と戦力を展示しています。5号陳列室では各時代の兵器や装備を展示しています。また、特別展室では定期的に特別展を開催し、国軍の英雄的なる歴史を宣伝しています。
台湾では60年間戦争が経験されていません。若者は戦争の恐ろしさを本物で感じたことがないため、戦争のイメージは本や映画によるものです。しかし平和は大きい代償を払って維持されるものです。この博物館を訪れることで、戦争の恐ろしさと平和の贵重さをより深く理解できるでしょう。