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福仁宮

2025-08-13
886-3-3883261
桃園市大溪區和平路100號
新安老街の終点には、何世紀もそびえる寺が立ち、にぎやかな商業の町の中に荘厳な雰囲気を添えている。地元の人々が「大きなお寺」と呼ぶ福仁寺は、嘉慶帝18年(1813年)に建てられた。当時、漳州からの移民は、毎年大嵙渓を渡って普済に開漳聖王を祀る不便を避けたく、李炳晟(李騰芳の父)、盧番條、林本源らが資金を集めて建立した。今日では、福仁寺は大渓における漳州信仰の中心的な聖地であるだけでなく、客家、潮州、泉州の各集団が祀る地元神を一堂に祀る貴重な場でもある。日本による台湾侵攻の際には、福仁寺は対日占領のための住民管理事務所と化し、日本統治時代には陸軍病院として使われた。二度の再建を経て、大渓でも有数の格式ある寺に成長した。敷地は300坪を超え、三進式の四合院として設計され、屋根は「假四垂(かしすい)」の様式を採用する。本殿と両廊には龍柱が立ち、本殿の天井は二階建ての後殿と同高に作られ、主神と脇神の格が等しいことを象徴している。境内は新安老街に分断され、かつてはコマ遊びする子どもや世間話する住民でにぎわった。今では駐車場や地域イベントの場としても使われるが、百年経った今も温かな町の雰囲気を保っている。地元のお祭りを体験したければ、旧暦2月11日に行われる「賽神猪(さいしんちょ)」を見逃してはならない。開漳聖王の生誕を祝い、十の宗族が十年ごとに順番で神猪を奉納する。この十年に一度の番は各家にとって極めて重要である。神猪は職人によって美しく彩色され、福仁寺の広場に奉納される。四方からの信徒が行列に加わり、北管や野台戯に伴われて町を練り歩き、華やかで活気に満ちた光景を繰り広げる。百年を超える「賽神猪」も時とともに変化し、現在は饅頭、麺、みかんなどを使った「創意神猪」が本物の豚に代わり、見事な文化の風景を見せてくれる。
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