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福源茶廠

2025-10-22
886-9-75202140
桃园市龙潭区桃園市325龍潭區竹龍路590巷56號
台湾の茶業の浮き沈みを経てきた桃園の龍潭は、かつては何軒もの製茶工場が立ち並ぶ最盛期を迎えました。現在、操業しているのはわずか数軒。そんな現状に、福源茶廠の四代目当主・黄文良氏は胸を締めつけられる思いです。全盛期には年間生産量が300〜400万斤に達し、茶は地域の「黒い金」と呼ばれました。しかし、輸出優位性が失われると生産量は一気に1割へ。揺るぎない信念を胸に、百年の製茶伝統を守り抜きながら、質の高い茶文化の普及にも力を注いでいます。 福源茶廠へと続く古道を歩けば、周囲は田園と丘陵、段々畑の自然風景。花柄の伝統的な客家のスカーフを巻いた女性や、竹の籠を背に新芽を摘む茶摘み姿が、のどかな田舎絵を描きます。1949年に創業者によって創設された工場は、地元素材を活かし機械化方式で大量生産。欧風の古びた製茶機械は今も休むことなく唸りを上げ、焙煎の金属音の中で茶の歴史の流れを実感させてくれます。 福源自慢の銘茶「紅玉(ティナン18番)」を淹れると、ほのかなシナモン香が広がり、喉元へ爽やかなペパーミントの余韻を届けてくれます。初めて福源を訪れた人は必ずその味わいに感動し、茶を育てる人々の情熱がにじみ出ているのを感じるはず。工場では製茶工程を詳しく学べる見学ツアーを用意。他にも、ゴンフー式の「酸柚子茶」や膨風「東方美人茶」など味わってみるべき品種が揃います。有名ブランド「茶裏王」の日本式緑茶も福源茶廠で製造され、CMは工場ロケ。茶摘み、布団球結び、紅茶ロール、抹茶粉挽きなど、来訪者は手作り体験を通じて製茶に直接触れられます。味わい深い工場内で、熟練の茶職人が茶文化を指南し、独自の甘味と旨味あふれる茶飲み物の作り方を教えてくれます。どの工程も緻密な注意を要します。茶の香りに包まれながら、日常のストレスもふっと遠のいていきます。
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