新生南路は「天国の道」と呼ばれる由来があります。それは、多くの宗教の聖堂・寺院・仏堂や礼拝所がこの路上に集まっているからです。南から北へ、懐恩堂、真理堂、清真寺、聖家堂、台北教会、衛理堂などがあり、さまざまな宗教が一つの新生南路上に並んでいます。各宗教はそれぞれ特色を持ち、人々が訪れる価値があります。
聖家堂は大安森林公園の向かいにある場所に位置し、鳥瞰図では十字架の形をしています。夜間、照明の光を浴びると、淡い白光を放ち、高貴で清浄な雰囲気を纏い、人々の心を神に向かわせるような感覚を与えます。聖家堂の高さは約63尺で、梁や柱がなく、テントのような構造をしています。このような設計は、空間の圧迫感や視覚的障害をなくし、人々が静心して霊修に集中できるように配慮されたものです。堂内では彩色玻璃や天窓を巧みに活用し、自然で神聖な空間を演出しています。そうした環境は、神聖な聖地に足を踏み入れたような感覚を与え、人々の内心の世俗的な煩いを払拭するような効果があります。
1998年にベルギーから運ばれてきた18枚の聖書物語の彩色着彩玻璃は、フランスの著名な芸術家であるリヴィックの作品で、100年を超える歴史を持ちます。彩色玻璃の下端には、各聖書の小故事を解説する文字が記されています。そこに記された知識を読み、美しい芸術作品を鑑賞する価値があります。