伝統の第3世代で営むリャオ家牛肉麵(廖家牛骨麵)は、一般的な店とは違い「半筋半肉」(肉と野菜の半量)などといったメニューがない単純な料理の数少ない選択肢を誇る。清燉牛肉麵(アヒルスープ付き牛肉麵)や牛肉湯麵といった中心メニューは、開業45年以上の歴史を重ねてきた。店は台湾産の温体処理牛肉を使用し、牛大骨と30kg以上の牛油から抽出したスープを煮出す。そのスープは新鮮でクリーミーで喉ごしがさわやかで、無料のスープ追加サービスは行わないため、別途購入が必要。清燉牛肉麵の肉は脂肪の少ない前脚肉を用いており、にんにくで下味をつけた脚肉はとても柔らかく、しっかりした歯ごたえの麺と欠かせないレモン味噌の添え物と合わせて食べることで、格別な満足感が得られる。店内のもう一つの注目点はしえたけ肉燥麵(エリンギミンチラーメン)で、ごろごろと豊富に盛られた肉絲としえたけとともに、混ぜて食べると非常に香ばしいのだ。また、熟客に愛されている煮込み料理のメニュー、例えば豆腐や牛ひき肉などは、ほぼどの席にも必ずオーダーされるという。見逃すと損な特製の一品にあらず。