クオは米を使った食文化の重要な象徴で、シイロで発展した「ユーチョンチウチェンクオ」は特にその精髄です。このクオは、まず良い米を使うことが必要ですが、製造工程も複雑で、一年以上熟成した在来米を選定して材料とします。米をすりつけてペースト状に作り、蒸し器に注いで極薄さに蒸したものを、細心の注意を払って重ねていきます。このようにしてできたクオは色とりどりの層から成り、これが「九層クオ(チウチェンクオ)」と呼ばれる所以です。そして「九層クオ」は温かいうちにも冷やした状態にも食べることができ、風味も食感も違ったお楽しみがあります。
シイロのケンシャン路とコワイトゥー西通りに店を構える「シャオジアユーチョンクオ」は、地元の人々が朝ごはんを食べる主要な店となっています。九層クオを蒸して温め、油でクルッと巻き上げたアブラショ(油葱)の風味が加わると同時に、シイロの特産品であるしょうゆペーストで味を引き立てます。この調味の魔法により、クオの甘さと香ばしさが際立ちます。店の営業時間は毎朝5:00からで、11:00ころにはすべて売切れてしまうので、訪れた観光客は朝早く起きないとこの味が味わえないでしょう。
店家特色:チョンクオ、ドゥビーテン