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たいりゅうとうほうあんぐう

2020-09-25
+886-2-25951676
台北市大同區哈密街61號
大龍峒保安宮は、1742年に建立され、1805年に再建された神社で、主に保生大帝を祀っています。通称は「大浪泵宮」または「大道公廟」といい、市指定の古跡です。毎年旧暦3月15日には、保生大帝の聖誕を記念して、宗教的な祭祀、民俗芸能、古跡の案内、芸文の研修、美学コンクール、家系芝居、遼境の行列、火渡り、健康への関怀、学術的討論会などを組み合わせた、「保生文化祭」という2ヶ月間にわたるイベントを開催しています。この祭りは北台湾で最も賑やかで人気の高い寺社の行事であり、大龍峒を北台湾重要な文化の中心地へとするきっかけとなりました。 大龍峒保安宮の装飾芸術、例えば石獅、龍柱、花鳥、剪黏、泥塑、交趾陶、木彫、彩繪壁画などは、遠近問わず有名な芸術的宝物であり、各々が歴史的および芸術的価値を持ちます。保安宮が建立された際には、郭塔と陳應彬の2人の工匠を雇用し、建築を二分し、それぞれが木彫、剪黏、泥塑、または交趾陶を制作するようにしました。このような良性な競争は当時の流行していた「対場作」と呼ばれる手法です。そのため、保安宮の装飾芸術を鑑賞する際には、左側と右側の別々の工匠による作品を同時に楽しむことができます。正殿の回廊にある7幅の壁画は、国宝級の彩繪大師である潘麗水の作品で、国内外からの観光客を引き付け、彼らはその美しさに心酔しています。 大龍峒保安宮は、地域の公共神社から、宗教、文化、教育、芸術を一つに集めた神社へと転化しました。これにより、台北市大同区の地方文化に活力をもたらす深遠な影響を及ぼしています。特に古跡の建築とその修復は、国内外からの注目を集めています。保安宮が再建されて以来、幾度かの整修と増築を経てきましたが、建造当時の年代が古く、風や日光、虫の被害などにより、建築本体に深刻な影響を与え、かつての壮麗さは失われ、さらに安全面での懸念も生じています。文化遺産を守るため、1995年には保安宮で最も大規模な修復工事が行われました。保安宮は自力で全額の費用を捻出して自ら工事を主導し、国内初の民間資金による古跡修復事例となりました。修復工事は2003年にユネスコの「2003年アジア太平洋文化遺産保存賞」を受賞しました。
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