霊鳩山無生道場は台湾の北東端、福隆海水浴場のすぐそばに位置しています。三方を海に囲まれ、太平洋に面し、空と水が溶け合う果てしなく広がる地平線が広がっています。山の生態は豊かで多様で、山風、海の眺望、漂う霞が、いたるところで自然の美しさを見せてくれます。
アショカ柱をくぐり、独特の形をした天眼門、菩薩の慈悲・智慧・誓願を象徴する四大霊山道場、十一面観音像が立ち並ぶ道を進みます。岸辺に目を向けると、黒い顔と金色の体を持つターラ像、三乗を強く結ぶ舎利塔の林、森に隠れる五百羅漢の小道――木々の間をゆったりと散策し、緩やかな歩みで歩行瞑想を楽しんでください。
無生道場はまた、霊鳩山仏教団の総本山です。開創は1983年に遡り、心道和尚が断食修行の理想的な場所を求めて、最終的に老蘭山(地元ではイーグル山と呼ばれる)にたどり着き、2年間の一人断食を行い、そこに道場を建立し法を広め衆生を利益するよう誓願しました。霊鳩山が開かれて30年以上が経ち、慈悲と禅に導かれ、「生活そのものが福の畑、仕事そのものが修行」という理念を掲げ、仏法を日常生活に取り入れ実用的にしています。信者たちは自らの心を絶えず観察し、悪を止め善を修め、菩提の心を起こして他を利益し、高潔な人格を育み、内なる平安と充実を得るよう教えられています。