敬神祭祖は国民の伝統的な習慣であり、手を合わせて一本のろうそくを心から願う、香ばしい烟が、人と神の間を繋いでいるかのような気配だ。しかし、あなたは、短い一本のろうそくの背後にはどれほど複雑な製造の手順が必要なのかを知っているだろうか。
百年もの歴史を持つ「老明玉」が艋舺にある。老明玉は地道な製香技術を持っており、製香師匠はまず大把の細い竹竿を引き出して、一層一層に粉を付けてゆく。均一にするため、手の中の大把の香をひたすら振り続ける必要があり、相当の体力が必要だ。材料については、老明玉は天然の漢方薬で作られた香粉を使っており、品質が高く、燃やしても体に害がない。これが「老明玉香舖」の最大の特徴であり、百年来一貫した作風で一度も変わることがない。
現在、老明玉は今日まで、台湾では製香技術を持った師匠が少なくなってしまった。老明玉はこの伝統を守り、旺盛な香火のように、代々受け継いでゆきたいと期待している。