多くのグルメ通が絶賛する美味しい鴨肉粥、とりわけ板橋「新港生炒鴨肉粥」は、伝統的な嘉義新港の味を忠実に再現し、高い評価を受けている。中正路の小さな店舗は、元板橋区長と同名の江恵珍さんが経営。長年にわたり地域の味を守り、樹林の名産・高家五印酢(五印酢)を使い味を引き立て、台湾の小吃を美食家の舌をうならせる逸品に仕立てあげる。鴨肉粥は、にんにく、玉ねぎ、唐辛子を油で炒め、新鮮な鴨肉の細切りを加えて炒める。香りが立ったところに、店主の故郷・梅山のシャキシャキと甘い孟宗竹の筍を投入し、五印酢を一滴たらす。一口ですべてが感動する。とろみをつける際、一般的な片栗粉ではなく、台湾産のサツマイモ澱粉を厳選し、健康的で胃にも優しい。鴨肉粥は、麺、春雨、米粉と相性抜群だが、南部風の「鴨肉粥飯」も要チェック。粒立ちの良い米が濃厚なスープを吸い、見事にマッチする。江恵珍さんのサイドメニュー「きくらげの煮込み」「五香粉豆腐の煮込み」もお見逃しなく。