淡水気候観測所は1937年に建設が始まり、1941年に正式に稼働した。日本統治時代の北部における重要な観測所の一つで、当時は「淡水出張所」と称され、淡水地域の気候変動を一貫して記録してきた。淡水気候観測所は鼻仔頭水上飛行場の上方に位置し、もとは日本統治時代に淡水水上飛行場に付属する航空気象観測所であり、気象観測のほか沿岸の潮汐変化も観測していた。現在は気象機関の管轄に属し、毎年冬に北からの寒気が南下するとき、気象報告で観測される北部の最低気温データは、実はこの指標的な基準点である淡水気候観測所からのものである。現在は市定古蹟である。特記事項:本古蹟は現在「所在土地の地番号および面積」のみが公告されており、かつて指定しようとした古蹟建物本体は指定前に損壊・消失し地基のみが残っているため、所在土地の地番号および面積のみが公告されている。現在見られる白色外観の建物はまだ古蹟に指定されていない。