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珠記大橋頭油飯

2019-08-30
油飯は素朴でシンプル、実直で素朴な表情をたたえており、一口目で強い空腹感を誘う。粒がはっきりとしており、一般的な店よりもやや硬めである。肉そぼろはやや脂っこいが、もち米の食感を的確に引き立て、柔らかくもコシがあり、もち米の特徴を余すところなく表現している。噛むほどに香りが広がる。
油飯に目玉焼きや味付け卵を添えると、さらに幸福で満ち足りた気持ちになる。卵はアヒル卵を使用し、白身は弾力があり白く、黄身はとろりとしており、口の中で熱々の油飯と出会うと、取り返しのつかないほどの情熱的な香りをまとい、舌から胃腸まで称賛の念を抱かせる。肉スープも真剣に作り込まれた美学を感じさせる。
 
一般的な肉スープはとろみを強くつけ、糊のようになることが多い。珠記の肉スープはとろみをつけておらず、見た目は澄み、味は爽やかで甘く、まろやかである。スープの中には新鮮な豚肉の塊のほか、しいたけや大根が入っており、それ以上のものはない。味わってみると、あさりのような軽い海の風味が感じられ、控えめで抑制が効いており、肉の味を奪うことはない。
 
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